英語で「強調したいこと」をもっとはっきり伝えたいときに使う表現が「It is 副詞 / 名詞 that …」の形です。
この形を使うと、相手に「ここが大事だよ!」と伝えたい部分を強調できます。今回は、少しずつ具体例を使いながら、「It is ~ that …」の形がどんなふうに働くのか、小学生にもわかるように説明していきますね!
It is thatの「強調構文」の例文|小学生向け
英語では、文の中で特に大事な情報を伝えたいときに「It is 副詞 / 名詞 that …」の形を使います。この形は「強調構文(きょうちょうこうぶん)」と呼ばれます。
強調構文を使うと、聞き手や読み手にとって特に注目してほしい部分を強調して、メッセージがもっと伝わりやすくなるんだよ!
この形のしくみを簡単に言うと、「It is ~」の部分に注目してほしい内容を入れて、続けて「that …」と続けます。この間に強調したい内容を入れることで、文全体で「ここが重要だよ!」と伝えられるわけです。
たとえば、次の例を見てみましょう。
【これ読める??】
It is because she studied very hard that she succeeded in passing her exam.
↓
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It is because she studied very hard that she succeeded in passing her exam.
「彼女が試験に合格できたのは、一生懸命に勉強したからです。」
この例では、「because she studied very hard(彼女が一生懸命勉強した)」という理由が強調されています。
この形を使うことで、「彼女が合格した理由は、他でもない勉強の努力だ!」と、理由をしっかり目立たせていますね。
簡単な例で学ぶ「It is ~ that …」構文:英語の強調方法
強調構文は特に、「副詞」や「名詞」を強調したいときに使います。ここで言う副詞というのは、「理由」や「時間」、「場所」などを示す言葉のことです。
名詞は、人や物、場所の名前のように、文の主語や目的語になる単語のことです。
例1: 副詞を強調したいとき
さっきの例のように、「because~」といった理由を示す言葉(副詞)を強調したいときにこの構文を使います。たとえば:
It is due to her kindness that many people trust her.
「彼女が多くの人から信頼されているのは、彼女の優しさのおかげです。」
この文では、「due to her kindness(彼女の優しさのおかげで)」という部分を強調して、「彼女が信頼されているのは優しさが理由だよ!」と伝えています。
例2: 名詞を強調したいとき
また、特定の「人」や「もの」を強調したいときにも使えます。
It is my friend, Alex, who helped me with the project.
「そのプロジェクトを手伝ってくれたのは、友達のアレックスなんです。」
ここでは、「私の友達アレックス」という名詞が強調されています。この構文を使うことで、「他の誰でもなく、助けてくれたのはアレックスだ!」と伝えたいポイントを強く表現していますね。
「It is ~ that …」では強調できない言葉の解説
「It is ~ that …」の形では、動詞や形容詞のように、名詞や副詞以外は強調できません。たとえば、動詞(行動を示す言葉)や形容詞(性質を示す言葉)を強調したいときは、この形を使わない別の方法を選ぶ必要があります。
強調構文で「動詞」は強調できない
たとえば、「It is swim that she loves.」という文を作ろうとしても、これは正しくありません。動詞「swim」を強調したい場合、この形ではなく、ほかの言い方で伝えます。
このように、強調構文で強調できるのは「副詞」と「名詞」だけです。ここさえ覚えておけば、強調したいときに正しく使えるようになりますね!
英語の強調構文をマスターするための「It is ~ that …」活用法
次に、実際の強調構文を使った例をいくつか見てみましょう。これらの例文を読んで、どこが強調されているのか考えてみましょう。
例文1
It is on Sundays that he visits his grandmother.
「彼がおばあさんを訪ねるのは日曜日です。」
この例では、「on Sundays(日曜日)」という時間を強調しています。この文を使うと、特に日曜日におばあさんを訪ねることが大事だよ、と伝えられますね。
例文2
It is my teacher who inspired me to start learning English.
「英語を勉強し始めるきっかけをくれたのは、先生です。」
ここでは「my teacher(私の先生)」という人が強調されています。この文を使うと、「勉強するきっかけをくれたのは先生だ!」ということが強く伝わります。
例文3
It is in Tokyo that the concert will be held.
「コンサートが開かれるのは東京です。」
この文では、「in Tokyo(東京で)」という場所が強調されています。ここで強調構文を使うことで、「コンサートが開かれる場所は東京だ!」と相手にしっかり伝えられますね。
英語で強調構文を使うメリット・理由
強調構文を使うことで、相手に「ここが大事なんだよ!」と特に強調したい部分を伝えることができます。
英語では、普通に話すと情報がさらっと流れてしまうこともありますが、この構文を使うと相手に重要な部分がはっきりと伝わるんです。
たとえば、友達に「その人が助けてくれたんだ!」と強調したいときに「It is he who helped me!」と言えば、「ああ、その人が助けてくれたんだね」と理解してもらいやすくなります。
強調構文を使いこなすためのステップアップガイド
「It is ~ that …」の形は、英語で何かを特に強調したいときに使う表現です。この形を使うときは、次のポイントを覚えておくといいでしょう。
・副詞や名詞を強調するときに使える。
・「It is ~」と「that …」の間に強調したいものを入れる。
・動詞や形容詞は強調できない。
この形を使いこなせるようになると、英語で自分の気持ちや大切な情報をしっかり伝えられるようになります。友達や先生に伝えたいときも、「It is ~ that …」を使ってみてね!